今後益々重要となるZEHを通じた社会貢献━自民党総裁選、我が国骨髄バンク発足経緯に触れて

個人が社会貢献の重要性を意識するべき時期に来ている

去る9月27日夕方、行きつけの串揚げ屋でグラスを傾けていると、テレビ中継から「自民党新総裁は石破茂君に決定しました。」の声が急に耳に飛び込んできて、その日は朝から報道に接してなかったものですから、一瞬のことで驚きました。もともと彼を支持していたのでその後歓びは増幅していき、彼へのお祝いという自分なりの名目をでっち上げ、結局深酒になってしまいました。

翌日あらためてネットで石破氏大逆転勝利までの経緯を知りましたが、同時に彼に対する様々の人の見方、評価を目にすることができました。

その中に彼が防衛大臣在任中、イージス艦と漁船の衝突事件があり、漁船側の乗組員が海に投げ出され亡くなった時、彼はいの一番に亡くなった乗組員の線香をあげに行き、ご遺族の人に何か困ったことはないか気遣ったというのがありましたが、話はそれで終わらず彼が防衛大臣退任後も現在まで私人として十数年毎年欠かすことなく線香あげにご遺族宅に訪れ、今では食事会も開かれているということです。ご遺族の方は彼ほど素晴らしい人間はいないと賞賛され、今回の総裁選の公示期間中選挙勝利を祈願して毎日宮参りするほど彼を信頼されています。

この時私も彼の政治家以前の人間としての素晴らしさを初めて知り、あらためて長年支持してきたことに誤りではなかったと感激しました。

私利私欲の裏金工作、統一教会との癒着から政府与党自民党を再建すにるには彼のような自分のことより公益、社会貢献を優先させる人間でないと不可能です

話は異なり、総裁選決戦投票の報道と前後してたまたま日本の骨髄バンクの起源についてのテレビ番組を見る機会があり社会貢献の重要性を再認識しました。

日本の骨髄バンクは母親のドナーを受けて生死をさまよう状態から生還した元白血病患者の若い女性が同じ病院でドナーを受けられず15歳という若さで亡くなった白血病患者の少女への痛たまれない無念さからドナー登録制度の必要性を認識し行動に移したことに始まります。少女は心優しく女性にお姉ちゃんと慕ってきて英語を教えてもらっていました。女性が苦痛にうめき生死をさまよっていたときには手を握って励ましてくれたといいます。また女性は少女が亡くなった後、小学校の時の作文「将来私は普通のお嫁さんになって、普通に子供を産んで、普通に育てていき、普通に死んでいく。」を見せられてさらに無念さに駆られて街頭で行きかう人にドナー登録お願いしますと声をからして呼びかけることを始めたといいます。

当初は呼びかけても「私には関係ない」「体を傷つけて障害残ったらどこが責任取ってくれるんだ?」という反応が殆どでドナー登録数は伸びず資金も底をついてきたようです。しかしスタッフの懸命な普及、募金活動により次第に登録数は徐々に増えていきましたが次に大きな問題が立ちはだかりました。

それは、骨髄を移植される人のドナーと合致するドナーを骨髄バンクから抽出してそのドナーの持ち主に連絡するとほとんどの人は登録をしたことを忘れており、ドナー移植が実行されることによる苦痛、後遺症を懸念して移植に応じる人は現れなかったことです。

しかし、それから時間が経過し、ある時点で移植に応じるという人が現れました。我が国第一号の骨髄移植提供者です。

その人も連絡を受けたとき登録をしたことを忘れていましたが、親に小さい頃から人の為になることをするよう仕込まれていたこともあり移植を承諾されました。それから移植手術まで両親から譲り受けた元気な体を傷つけることをやめなさいと母親に注意され、断ろうかと思った時がありましたが、断ることによって助かる人が亡くなってしまうんだと一瞬脳裏に閃き母親を説得し、息子3人に座らせて「お父さんは人のためになることを今からする」と毅然とした態度で説きました。

かくして我が国最初の骨髄移植手術は無事に成功し移植された方は職場に復帰し現在も元気に働いておられます。ある事務局主催の会合でドナーを提供した方と提供された方が初めて会う機会が設けられ、その時のお二人の抱擁は感動的でした。ドナーを提供した方は抱擁する中で相手の体が正常に動作してることを実感し人のためになることをやり遂げたんだという満足感でいっぱいだったと語っておられます。これこそ個人の社会貢献の理想的な形として、国民一人一人はこの方に学ぶべきと思います。

日本も第二次大戦後国民すべてやみくもに働き高度経済成長実現しましたがその生産性、収益性の追究に偏り、環境問題を軽視してきたためその後バブル崩壊が訪れ、温暖化問題が立ちはだかり国力の低下は否めません

今回自民党総裁となった石破茂氏には私利私欲に走る動きを抑制し公益性を重視することにより自民党だけではく日本国の立て直しを行っていただく必要があります。

国民一人一人も今まで自分だけが幸せであればそれでいいという考え方は捨てるべきです。なぜなら自分に資産が十分あっても能登震災水害等の天災、地球温暖化、コロナ問題、上で述べた白血病などは全く歯が立たず国、公共機関、人に頼るしかないからです。

2050年脱炭素目標も人類が産業革命以来、私利私欲、生産性、収益性オンリーの追究してきたつけの償還であり、ZEHに関わる全ての国民は過度の私利私欲はセーブし社会貢献の重要性を認識べき時期に来ています。

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